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編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

夜明けはそう遠くない。と思いたい


本と出版の未来を考えるためのメディア、
を標榜する「マガジン航」が10/20に一般公開されてからというもの
興味深い分野だけに、熱心に読んでいるのですが
たとえばこんなエントリー。


あなたが何を書こうと、ワンクリックするだけで、ウェブには常に、もっとマシで魅力的で赤裸々で価値のある文章があります。私の書いているこの記事だって、長すぎたら誰も最後まで読まないでしょう。印刷出版の伝統のもとでは、一定の長さをもった文章こそが「よい文章」でした。しかしオンラインでは、簡潔さこそが書き手が理性的であることの証拠であり、無視されないための命綱なのです。
(中略)
かつて音楽は、CDやLPとしてアルバム単位で販売されていました。しかし、今では60〜75分の長さではなく、だいたい3〜4分の曲単位で売られるようになっています。CDやLPで60分ほどの音楽を売ることには、経済的な合理性がありました。同様に、約8万字の文章を本として売ることにも、経済的な合理性があります。しかし、iPod用の音楽は曲単位で売れるのです。ここから推定すると、読書用iPodにふさわしい文章は、音楽でいえば1曲分、つまり約300語程度の短文ということになります。
  (セバスチャン・メアリー)
いまこそ本当の読書用iPod
http://www.dotbook.jp/magazine-k/will_the_real_ipod_for_reading/

まず先にいっておくべきなのは、
とくに「電子書籍」を俎上にのせるとき
イイ線いってる言説はとても少ない。という事実。
(だからこそ、上記引用のエントリーは貴重で)

そして、なぜイケてない話が多いかというと
出版界隈の人たちが「電子書籍」というときにイメージする物が
“PCモニタで読む”モノでしかなく
今日最も一般的な
携帯電子書籍の現状や今後について
……それはまあおいといて。
みたいなスタンスでいるからだ、というのが私見。
(iPhoneが“出版系のひと”に受け入れられがちなのも
あれがケータイではなく、
Macintoshに見えるからですよきっと。
いうまでもなく、日本における最大の
Macファンのコミュニティは
今も昔も“出版界隈”に存在するわけだし)

引用したエントリーにはおおむね賛成するのですが
もっぱら「PCモニタで読む電子書籍」以外のことを
考えている私としては、
その指摘の斬新さというよりは
300字という字数を、いかに現実のものにするか、
というアレンジ手法についての夢想のほうが
楽しめるものではありました。

エントリータイトル「読書用iPod」が
日本では既にケータイが一定以上にその役割を果たしているのと同様
純然たる文字では300字が適量かもしれないけれど
たとえばマンガという表現方法を使うことで
300字相当なreadabilityとcommunicativityが
日本流に発展し得るのでは。とか。
文芸作品でもビジネス書でも実用系でも
コミカライズすりゃいいってものでもないけれど
やれるよねー。とかね。