編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

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追悼ツイート、すなわち「追ー悼」についての自己規定

昨日

ってツイートしたんですが


たとえば北杜夫が亡くなったとき

2011年10月27日(木)
北杜夫は(一般教養としての読書)しか体験していないので、1世代上のひとたちのようには言うべきほどのものがない。のですが、山田正紀ツイート「いまの若い人には...北杜夫さんがどんなにスターだったか想像できないだろう」に粛然としたものを感じるぐらいには近い/遠い距離感。

と思ったとおりで、
一報に接して「えっ」と思ったとしても
距離感という名の節度ってものがあるじゃないですか。

2011年5月17日(火)
たとえていうなら種牡馬を引退したサラブレッドの訃報を耳にしたようなもので、冥福はお祈りするけれど、競走馬・種牡馬の激しい時代を生き抜いたあかしであり、その“生きた”痕跡は残ることも分っているので「衝撃」という感じではないかなあ。と、わりと失礼な感想につき何の話かは明示せず……

その逝去がニュースになるぐらいの「表現者」なら
ぼくたちが遠くから出来る追悼っていうのは
「ショックです」
「好きだったのに」
とかツイートして

さ、次のニュース。
と早変わりすること、ではなく
彼や彼女が残していった「痕跡」に思いを馳せること
な気がする、という自分用のまとめ。

2011年10月09日(日)
晩年の伊良部の姿を描いた記事、ちっともセンチメンタルではないけど読めばせつなくはなるわけで、追悼っていうのはこうしてやるもんだろ、と RT @nytimes: Hideki Irabu Got Lost on the Road Back http://nyti.ms/raBArL

2012年05月05日(土)
追悼のされ方でそいつがどういうやつだったかがわかるって本当ですな。MCAってああそういう奴だったよねえ感でいっぱい<Rob Sheffield: Namaste and Gratitude to Adam Yauch http://www.rollingstone.com/culture/blogs/pop-life/namaste-and-gratitude-to-adam-yauch-20120504



とかなんとか言いつつ、

2011年07月28日(木)
小松左京の記事を載せている日経様の文面がコピペしくじっとる件。 http://twitpic.com/5x0lf7 (posted at 15:11:56

・つまり予定稿なんじゃないのか、と言いたい私です。 (posted at 15:13:41

・享年80で、誰もが認める傑作“群”があって、ある意味「やるべきほどのことはすべてやっちまった」大往生なのだからもっと衝撃は小さくていいと思うんですが……何この大きな喪失感。しかも! 俺ぜんぜんSFクラスタじゃないのに! (posted at 16:24:17

まるで縁がない-と思っていた-大家の訃報に
衝撃を受けることもあるし

2011年11月14日(月)
・本当みたいですね。……また誤報であれかし、と思ったんですが。ってしゃれになってませんねそうですね。 (posted at 22:33:23

創元推理文庫と光文社文庫のおかげで土屋隆夫作品はおおむね読破することができて、その端正な日本語と直線的な球筋(いきなり野球用語が混入しますけど)を敬愛する点では人後に落ちない。と思ってきたわけですが、だからって「愛読していた」と名乗るのはおこがましい、という気分が濃厚。 (posted at 22:46:33

・作者が存命か否か、と、愛読者であるかどうか、とは無関係なんだよね、とあらためて思う。 (posted at 22:48:41

・というか、いまだに泡坂妻夫の不在に慣れない私なのです。待ってれば新刊出るんじゃなかろうか、という。 (posted at 22:55:00

しみじみしちゃうことも、ある。
ただ、私がもっぱらしみじみするのは
人間様相手ではなくて

サラブレッドの訃報に取り乱しがちなアカウントが
こちらになります。

2010年07月03日(土)
サラブレッドは競走生活引退の際に一度目の、繁殖生活引退の際に二度目の、そして肉体的な三度目の死を、それぞれ死ぬ。とは(たぶん)私の格言なのですが、三度目の訃報がそこまで悲しくないのはそれが「永遠の生」の本格的な始まりでもあるから。オグリ、永遠に。 (posted at 21:44:25

2010年07月04日(日)
・【不満】サラブレッドタイムズもブラッドホースもオグリの訃報をまだ報じない。シングスピールなんぞ(以下自粛)。ジャパニーズSpecutacular Bidなんだよ、と誰か教えてやってくれ。 (posted at 08:12:03

・それでも「あれだけすばらしい○○はもう二度と現れないだろう」的な発言にはケッと思う。口先だけでもそう思った瞬間に「……と思ってたけどこれマジすげーよすげー」な可能性を能動的に紡ぎだす努力を放棄してノスタルジーに生きますってそれ、自分が○○から受けた感動に対して失礼だよ。 (posted at 08:19:09

2011年10月04日(火)
・ルドルフ大往生を聞いてもそれほどの喪失感がないのは、彼が西海岸遠征で蒔いた「王者こそ挑戦する」物語が、いまや日本の競馬界の土壌に深く浸透していることを疑う必要がないから、かなあ。 (posted at 18:47:10

2011年10月07日(金)
・う そ や あああああ<最愛のサラブレッドの悲報に接して。 (posted at 20:40:43

・いかん、マジで言語化できん。 (posted at 20:42:36

・未完成の美学。刹那に宿る神。そして、ベタなまでのキャッチーさ。「弾丸シュートだ。」R.I.P.サッカーボーイ(ディクタスxダイナサッシュ、1985-2011) (posted at 20:49:16

サラブレッドとは現役と繁殖生活の二度、別れを済ませているので生物学的な意味でのさようならには意外にコタえないものなんですよね、とかこれまで言ってたのはウソでしたごめんなさいサッカーボーイがいなくなってさびしいです。 (posted at 20:55:30

■おまけ