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編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

緊急電子化すべきコンテンツってこういうもんじゃなかろうか

今朝知ったんですが

廃校から昭和の児童書 500冊発見
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001210100002
40年以上前に廃校になった旧美方町立小南小学校熱田分校(香美町小代区)の校舎跡から、昭和30年代の学習雑誌や絵本などが大量に見つかった。整理したところ約500冊が確認された。

というニュースがあったそうですね。
こういうコンテンツこそ
緊デジ(=経済産業省による「コンテンツ緊急電子化事業」)
案件じゃないのか。


とはいえ
緊デジのウェブサイト(のタブ)を見ればわかるんですが
・出版社さまへ
・制作会社さまへ
・販売会社さまへ
と、彼らが向いている方角はきわめて限定的です。

  出版「社」であって
  出版「者」ではない、とかね
  出来上がったコンテンツを享受するはずの
  読者が関与する分野じゃないから、とかね

そりゃまあ
JEPA(日本電子出版協会)のサイトで

たとえ補助金をもらっても電子出版はやりたくない
https://sites.google.com/site/jepasite/message/tatoebuzhujinwomorattemodianzichubanhayaritakunai

って言われちゃっても不思議はない。


◇―――――――◆―――――――◇


前掲新聞記事で紹介されている
「昭和30年代の学習雑誌や絵本」の

・所有者=兵庫県美方郡香美町小代観光協会(仮)
・著作権者=学研教育出版(仮)

だとすると
所有者が著作権者に窓口を委託し

・(株)出版デジタル機構に電子書籍化を申請してもらうことで
 コンテンツをとりまわしの利く形態に変換し

・著作権者の運営する学研電子ストアに
 ストア内ストアの要領で(いや、可能かどうか知りませんよ?)
 公営電子図書館として全コンテンツを配架し
 一部有料モデルも組み込むことで
 各所経費のリクープを図る

ってぐらいが美しい気がしますが
想定される「えー。でもー」問答としては

・著者にも許諾を得ないとー
・連絡先わかんないんですよねー

ぐらいですかね。

かつて学研の「学習」誌で
大人気まんが「名探偵 荒馬宗介」を連載していた
山口太一(敬称略)から
・当時の作品は版元による買取で
・原稿も私の手元にはないんです
・以前質問したことがあるんですが、
 版元も全部の作品原稿を保管しているわけではないらしい

と伺って、電話口で
おー。のー。
と悲鳴をあげたのは私ですが

  ついでにいうと
  「もし荒馬宗介を電子書籍化するなら
   新しく書き下ろすしかないですねー」
  という会話をしていたのも
  作者が故人となってしまった今
  幻に……

「もう一度見たい!科学と学習」

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これ、逆にいえば
本当に電子化する気があるなら
とにかく版元名義で電子化しますので
作者イラストレーターデザイナー等
作品の権利に関してお問い合わせあるかたはこちらへ。
と半ば以上強引に話を進める素地が
版元にあるってことじゃないだろうか。
※もちろん学研以外の版元も含まれているので
 一概にはいえませんがね

そういう強引な進め方のボクヨケとしてこそ
緊デジという公的な機関が
意味を持つべきでは、と思うんです。