編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

わぁいクラウドソーシングあかりクラウドソーシング大好き

英語圏で展開している
クラウドソーシング・サービスに登録したのは
アプリ開発とか
ウェブ制作とか
ロゴデザインとか
そういうお仕事を
発注者として
お願いしたくなることがあるかも。
と思ったからだったのですが

どういうプロセスを経て受発注が成立するのか
どういうレベルの登録者がいるサイトなのか
実際どういうプロジェクトが募集されているのか
なにしろ実態をつかむには
まず自分が受注者になるのが早いでしょう。

とも思いましたので、
登録のためのオンラインテストとか
ID証明文書の送付とか
支払いのためのPayPal口座開設とか
いろいろな手続きを経て
20日ほどが過ぎました。

当初、目についたのは
グローバル時代の価格競争って
シビアやな。ということで
たとえば
英和翻訳1件5ドル、という案件に
在外日系人登録者とか
東南アジア在住の登録者とか
バンバン手が挙がるわけです。

いくら「簡単なお仕事です」とはいえ
報酬額を円換算してしまって
二の足を踏んでしまうあたりが
ぼくら日本人の国際競争力ってやつか。
なるほどな。

まあ、発注者として考えるなら
低コストで
優秀な企画に展開できる可能性もあるわけで。


とかなんとか、
だいたい想定していた範疇の感想を
持っていたわけです。

……ここまでだと
たぶんこのエントリを
書くことはなかったんですけど
つい先日
あるできごとをきっかけに
私の意識は変わりました
(それと同時に
 背が3cm伸びて
 彼女も出来ました!
 宝くじも当たって
 ウハウハです!)←当たんねーよ


案件募集に応じる形態以外にも
これと思ったひとに
クライアントから(サイト経由で)
声をかけるスタイルも
有りとされているので

インドネシアの会社から
英和翻訳お願いできないか
急な案件でギャラもこれだけしかないけど。
とお願いされたのが
そのできごと

よく考えたらこれ、社内で
「動画の編集できなくて困ってるんですー」
「PDFからトンボ消せる?」
「素読みしてもらえないかなお願い」
などと言われて

「いいっすよ」
「さんきゅー今度昼飯おごる!」
とか
そういうのと同じノリなんですよね
ギャラもだいたいそのぐらいだし。

無事納品して
会ったことも無いインドネシアのひと
(ファーストネーム見ても性別不明ww)
から猛烈に感謝されるに至って

ああ、なるほど!

クラウドソーシングの醍醐味って
スキルが国境を超えていくところに
あるんだと思っていたけど

スキルだけじゃなくて
「困ってるひとを助けることができる自分」
という
エモーションも
国境を超えられるのか。

  他部署のプロジェクトに手を貸したら
  人月を計上しないと
  原価計算があわなくなる。
  うっかり「いいっすよ」とか
  安請け合いしちゃいけない
  企業風土、って
  好きになれないんですけどね
  でもねー
  残念ながら
  そういうノリが
  出版界でも珍しくもないのよ

互いに合意したギャラで
「あーそれなら俺できるよ」
「本当? 助かるわー」
という交換/交歓が
気分よくできるっていうのは
21世紀も捨てたもんじゃないね?

うん、ただのイイ話なんで
オチはないよ!