編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

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「おもろいは善」という大阪国の国是を考えていてたどり着いた地をふと見まわしたらそこはBadlandでした?

初まりは単なる

「おもしろいは善」「おもしろくないは悪」

判断軸って存在しますよね。
というレベルの、
ツイートへの返信だったのに
変なスイッチ入ったな俺、
という経験を今朝がたいたしましたので
謹んでご報告申し上げる次第です。

あるよね、そういう判断軸。
というか、あります大阪国には。

以前誰かがしゃべっていたか
書いていたのを読んだか、忘れましたが
はげしくうなずくあまり
あたかも自分で考えたかのように言いたいぐらいだ。
という説に

大阪国のヒエラルキーにおいて
頂点に君臨するのは“おもろい奴”である

というのがあります。

これを裏返すと
“おもろない奴”は存在自体が罪
という結論になり
そうした国情は
他国民視点では
至って酷薄に見えるであろうことは
自分が大阪国ネイティブだから
あまり気にならないとはいうものの
自覚はあります。

大阪国のヒエラルキー

つまり、クラスでいちばんおもろい奴が王様
なのですが
クラスでまるでおもろいことを
ない/言ない奴も
自宅においては
「うちのおにいちゃん、
 いっつも冗談ばっかり言うてる」
と妹や母からは一目おかれる存在で
(実態は学校で聞いたおもろい奴のおもろい話を
 コピペってるだけにせよ、です)
家庭のおもろいピラミッドでは
彼が頂点にある。

一方、その家庭ピラミッドで仮に
最下層に属するのが母親だとしたら
(いうまでもありませんが「おかんやめてくれ」と
 子どもを絶望の淵に叩き落とすような
 破壊力を持つ“大阪のオバハン”ばかりが
 彼の国の住人なわけではありません)
(リズム感に乏しいアフリカンだって
 陰気なイタリアンだって
 チャラいゲルマンだって居るようにね)
(居る……よね?)
その母親も
母親コミュニティ内では
ピラミッドの上を目指している。

そう、「おもろい者は善」ヒエラルキーとは
誰もが「あいつよりは自分のほうがおもろい」
と見下ろせるピラミッドを探求する、
修羅の国のことなの。

大阪国国王のアグレッシブネス

このように考えてくると
大阪国の現国王が非常に攻撃的で
マウントポジションを取るか・取られるか
でしか、物事を見ることができない
品性の持ち主なのは何故。
という他国民のみなさんの疑問に
お答えできるのではないでしょうか。

常在戦場という環境が
すべての人間を彼のように仕立て上げる
わけではない・とはいうものの
彼の行動原理は
ブルース・スプリングスティーン
1978年に

Poor man wanna be rich
Rich man wanna be king
And a king ain't satisfied
'Til he rules everything

と歌った文句を悲しいほどなぞっていて
上ヘ行カネバ殺ラレル
という「追われている」切迫感に満ちています。
(よねえ?)

大阪国国王という地位には安住できぬ、
我は隣国の王たらん。そのためには
老いたる王の膝下につくこともまた厭わない。
……みたいな昨今の動静を見るにつけ
上で引いた、
ブルース・スプリングスティーンの曲タイトルが
「Badlands」
である、という事実がね
ぜんぜんシャレになってないよね。
そう思いました。