編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

Kobo Writing Lifeのトリッキーなログインステイタスから楽天様がぼくたちに望んでおられる挙動を推測する

書籍の編集は仕事の場合が圧倒的に多いわけですが
仕事でない場合もそこそこあって
いまのところ、Kobo Writing Lifeには後者として接している私です。


ぼくとKoboっちのお付き合い歴はだいたいこんな↓

  登録 2011/7/10
  楽天の買収 2011/11/9
  問い合わせメール送ってシカトされたヨ 2012/2/11
  Writing Lifeの発表 2012/6/5
  Writing Lifeのアカウント登録 2012/7/17
  パブリッシュしてみた 2012/7/18
  端末日本発売 2012/7/19
  Writing Lifeにログインできなくね? 2012/7/25
 「細かいことで騒いでいるのは少数派」 2012/7/27
  Writing Lifeにログインできなくね?(再) 2012/7/30 ←new!!

つまり昨日や今日の付き合いじゃないんだ、とまずは言いたい。


世間さまを騒がせている端末については、
まあどうでもいい、というスタンスなんですが
なぜかというと
Kindle同様「そのために専用端末を買うほどの欲望」は刺激されない、
というのがまず第一。
次に、たとえばiPadiPhone、Andorid、PC上で
疑似的に端末体験をするためのアプリがあるわけですから
「読む」側としてより、「書く」側として
新しい出版のプラットフォームとしてどれだけ使えるか。
そこに個人的な興味が偏っている、というのが第二。
第三は、まあ、なにしろ黎明期ですから
とやかくいうより生暖かく見守っていきましょう
……というぐらいですね。


アマゾンがKindle Direct Publishingにおいて
(日本語が依然使えないという1点を除いて)
ほぼ完璧な展開をしているので
Kobo発の日本語コンテンツが正式な形でストアに並ぶのであれば
アマゾンvs楽天は面白い展開になるよねえ!
というわけで
Koboにアツい視線を注ぐ理由の100%は
Writing Lifeな私です。ここまで前置き。 ←長い


さて、そのKobo Writing Lifeがローンチしてすぐ
お試しにコンテンツ(日本語と英語併記のもの)をパブリッシュしてみた、
のはいいのですが

・管理画面上は「お店に並べたよ」と表示されているのに
・ストアで検索しても出てこねーし
・なんなの
と思いつつ、ひとまず
・楽天がkobo買収する前からのユーザーなことが悪い
ってことかしら、と想像していました。


そして先週、Kobo Writing Lifeにログインできない事態が発生。
正確には
・「kobo」のログインURLを押すと自動的に「楽天kobo」にリダイレクトする
・既存のアカウントでログインしようとすると
・ここから先は楽天IDをお持ちでなければ入れませんが? と言われる


結局、その日のうちに
・直接 http://writinglife.kobobooks.com に行くのではなく
・一度 http://www.kobo.com に寄り道して
・そのヘッダからsign inすることで
楽天koboではなくkoboに行くことが可能、
という抜け道を発見していたのですが
まあこの道も早晩閉じられそうな気がするわな、と思っていたんです。


その後「細かいことで騒いでいるのは少数派」という
かの有名な談話などもありまして
わお!
「楽天が買収する前からの日本ユーザー」
なんて名実ともに少数派ですからねえ。
本日7/30、再びWriting Lifeに行けなくなっちゃったてへ。
という事態に至ったときも
そこまでの驚きはありませんでした。
(ちなみに http://www.kobo.com もリダイレクトされるようになった、というのが
 前回との違い)


パブリッシュ済のコンテンツは
元データありますし
楽天IDも(実は)持っているので
「楽天様が望んでおられるユーザーとして」
新たにWriting Lifeアカウントを作って
パブリッシュするのは簡単なことなのですが
それやっちゃうと


・一回アップロードしたコンテンツは誰のものになるんですか?
・同じコンテンツを別アカウントでアップロードできるの?
・アップロードできたらできたで問題だし
・できなかったらできなかったで問題ですよね問題
・使えなくなったアカウントが本当に「使えない」のであれば
 その旨の連絡ほしいよね?
・そもそも全世界共通ストアと言いつつ実はそうではない?
・日本以外のユーザーにも楽天ID求めるつもり?


などなど、疑問がうやむやに上書きされてしまうことになります。


もちろんアマゾンにせよ楽天にせよ
「アカウントは凍結することがあるよ」
「理由があろうとなかろうとな(ドヤ」
みたいな利用規約にYESと答えたうえで
彼らのサービスを使わせていただいている以上

どこまで現状のステイタスを維持するか、
実はまだ決めてないんですが
(意訳:放置してたら何かが起きるかもー。という期待などあって
 問い合わせメールまだ送ってません) 
この問題は、


Writing Lifeの運用云々というより
サービス提供者が望まない(あるいは想定していない)経路で
サービスを利用しているユーザーに
どういう対応がなされるのか。


ということだと思うんですよね。
まあ、生暖かい目で見守ろう。という。
現場からは以上です ←パクリ