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編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

立川ブックオフ見物


ブックオフ・ウォッチャー修行の旅、
開店直後に行っても真の姿を見ることは案外できない、と
新宿店で学んだので
8/30にオープンした立川北口のブックオフに本日
行ってまいりました。その感想を

1.スメらない話
2.デジタルサイネージ
3.複本祭に思ったこと

以上3本でお送りします。

1.スメる店

ご存じのとおり、ブックオフには特有の臭気がありまして
その発生源が来店客なのか商品なのかはひとまずおくにしても
まあね、神保町だってそういう意味では
エリア一帯がスメってるんですが
たとえば新宿駅東口店は旧マルイカレン跡のテナントビルに
  1〜2F ザ・スーツカンパニー
  3〜4F KEYUCA
  5〜7F ブックオフ
    8F 新宿東口眼科医院
という形で入居していますが
エスカレータで上がって行くと
あきらかに、5Fで(以下略)


それが旧立川modi跡に入った立川北口店の場合
  1〜4F LOFT
  5〜6F ブックオフ
    7F イシバシ楽器
という配置なんですが
臭いが……皆無とはいいませんけど
ずいぶん抑えられていた気がしました。


もし(もしですよ)換気に気を使っているのだとすれば、
株主総会で自慢していいレベルに評価できる新機軸なんですけど
どうなんでしょう。気のせいかなあ?


2.買取番号札の電光掲示板表示で連想

買取依頼をするとアナログな札を渡されて
査定が終わるとアナログに番号で呼ばれる、という光景でおなじみですが
立川北口店ではモニターに査定終了の番号が表示されていました。
お。国会図書館っぽい。
と一瞬思ったんですが
よく考えたら最近国会図書館はあの方式やめたんだった。
総合病院で診察料金払うまで待たされるときっぽい。
に記憶を修正しておこう。


3.品揃え

文庫派なんでどうしても足は文庫棚に向かうわけですが
パッと見たところ、せどらー諸氏が攻めきった後であろうタイミングにもかかわらず
棚一杯に商品が詰まっていて
へー。と思ったのですが、よく見たら同一タイトルがずらりと並んでいました。
ストッカーにあるべきものが並ぶと
「手元に置いておくよりは売り払うことを選ばれた」タイトル暴露ショー
みたいな、いたたまれない光景になるのねえ。
とつくづくブルーになったんですが
そもそも一度でも誰かが買ったものならまだ救いはあるけど
ページが開いた跡もないような美品が並んでいるのを目にすると
あきらかに、それが意味するのは
  お客さまが求めていないものを作りすぎた
ということですからね。
ナントカ賞候補、誰かが絶賛、云々たちまち重版!
のナレノハテですよ、あの光景が。


つい最近、某botでツイートしたことばに

  本は1万部売れればまあよいのに「何だ1万か」と不服になる

というものがあって
たとえば志水辰夫の「行きずりの街」が新刊でもないのに急に売れ出した、
それはとある書店のPOPの力が発端となった静かなブームで云々
わりとイイ話ふうに語られるはずのエピソードなのですが
アマゾンのレビューをうっかり覗いたら
読解力に欠ける者どもが「古くさい」だの「ご都合主義的ストーリー」だの
そこをそういうふうに読むんならそもそも手にとるんじゃねーよ。
と、シミタツのファンとしては寒々しい思いをさせられたことがあって
いまやブックオフでも定番商品と化しているわけです、「行きずりの街」が。


読んでもらおうと思った読者でないところにまで届いちゃうと
そんなことに。


つまり、本との出会いを創造するのが仕事です(キリッ
という神々しい使命感を達成した熱血書店員さんの目に
ふと扉が映ってね、
書店員「この扉の向こうには何があるんだろう! どんな景色がひろがってるんだ!」
ぼく 「あけちゃダメー」
みたいな。


ええと、そんなこんなでぼくは
旺文社文庫の特製版というハードカバーな文庫が105円棚にあったんで買ってきました。
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奥付が印刷ではなく、別紙を貼付した形式なのは著者検印時代の名残りですね。
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それはそうと、レジのお姉さんがそれまでしきりに
「携帯会員にご登録はお済みでしょうか」
と繰り返してたのに、ぼくのときには言ってくれませんでした。
ええええ!