編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

著書が市中在庫アリでアマゾン品切れ(TωT)とお嘆きの貴方に


何度か断片的に発言してきたことではあるのですが

俺がアマゾンならプリント・オン・デマンド使っていただければ品切れ概念なくなるんですよ読者から版元にもそう言ってね、って大声で言うんだけど。って定期ポストにも飽きてきたww<Amazon売り切れ、“難民”発生。でも重版なし http://nelja.jp/column/1135
posted at 2012/8/23_13:11:39

アマゾンの補充が遅い云々、プラットフォーム側は通常版が品切れた瞬間にオンデマンド版に切り替わる仕組みを提供しているわけですが(これ採用したら実質品切れがなくなる)あまり告知されている様子もないのは……いろいろこっそりやってみてます、というレベルなんだろうか。
posted at 2012/4/12_15:13:23


つまり
・アマゾン在庫がなくなると「品切れ」に変わるところを
 「オンデマンド版を注文する」に切り替わるよう、出版社が設定しておく
・オンデマンド版だとカバーは付きませんが
 本文の印刷クオリティはOK出せるレベルなんで
・少なくとも読者とアマゾンは万々歳
・読者に自分の作品が届けられた、という意味で作者も万歳
・出版社としては……おや、誰か来たy(ry

アマゾンJPのウェブサイトにも掲載されている、この
プリント・オン・デマンド(POD)というサービス、
本家USでは
CreateSpaceという企業を買収して組み込んだ名残りで
「CreateSpaceで作成すれば自費出版物をアマゾンで売れますよ」
という、作者個人に向けたB2Cメニューですが
日本においては、サイトにもあるとおり
あくまでも出版社向けのB2Bメニューです。


出版社導入のメリットは、上述のとおり
・品切れ期間が実質なくなるので「売り逃し」がなくなる
デメリットは
1冊あたりの利益率が下がる
ただこのデメリット、オンデマンド印刷というシステムで不可避のもので
アマゾン固有の問題ではありません。


アマゾンJPとしては
商品の調達を取次に拠っている現状で彼らにケンカ売ることになるのと
つつましく平和に暮らしていた版元/取次/小売書店ムラに闖入して
バランスを崩しやがった諸悪の根源w視されている現状で
さらなる悪名を着るほどの利益があがるものでもない以上
ひっそり展開している・んだろうと想像しますが


この、和を乱しかねない=とうぶん様子見
という点が、実は(アマゾンJPだけでなく)
出版社にも作用して導入が進まないんじゃ。
とも思えるのでした。
(ちなみに私はCreateSpaceも日本のPODも利用したことありますが
 納品データの仕様が先方担当者単位で微妙に不統一、という実感。
 おかげでノウハウがシステマチックに蓄積できないのが悩みの種で)


というわけでアマゾンJPも出版社も
このサービスの存在をアピールしておらず
たとえばツイッターで漫画家の方が
「自分の作品がアマゾンで品切れ」
「版元は市中在庫あるから重版予定はないって」
と悲痛な叫びをあげておられるのを見るたび
釈然としない思いががが。


出版契約って
「出版社は当該作品の販売流通に全力を尽くす(キリッ」
という意志が含まれているはずが
必ずしもそうはなっていない、という思いを抱く作者がいる以上
たとえば締結時に
「PODサービスを利用することで
 最低でもアマゾンでは常に作品が供給できる体制を構築すること」
「著者への還元については通常版における印税とは別途料率を定める」
という条件を盛り込めればいいんじゃない?
便利だと思うんだよなー。読者のことを思うなら、ね。


あ、あやうく忘れるところだったけど
やっぱりキングソフト最高!
#期待してます #振り込んで #こんなにいいソフトはない #金くれ