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編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

本屋大賞ヲチヤーとしては最新2013年についても何か言うべきだろ(震え声)

本屋大賞とかあの辺 日記 読書

自分の中で、言うべき「何か」が
熟成されるのを待っていたけど
特記事項ナシという感じでした、
というエントリでございますんで
そこのところを斟酌いただきまして
どうかひとつ。

なにしろ、です。

「炎さんがお怒りです」という光景も
(実は)風物詩になりつつありますし

受賞した流行作家氏のかつての発言を蒸し返すのも
せつこ
それ、本屋大賞についてやない、
受賞作家についてやがな。

というようなことを
考えていくと、淡々と
「やー今年も盛況でよろしゅうござんした」
ぐらいしか
言うことが残らなかったんですよ。

なるほど、だから人は
つい炎上を見越した記事を書いちゃうのか、
と某新聞の心理を追認したり。

で、以下は文字通りの蛇足。

1.炎さんがお怒り

まず

朝日新聞 2013/4/10
書店員らが手弁当で始めた賞は、長い伝統がある芥川賞や直木賞に匹敵する賞に成長。多くのベストセラーや映画原作を生みだし、長期低迷が続く出版業界に明るい話題を振りまいた。一方で、課題も見えてきた。
(中略)
「いまや直木賞よりも売れる賞になった」とある中堅出版社の社員は話す。出版不況が続くなか、大ヒットがほぼ確実な本屋大賞を狙った出版社の営業攻勢は年々激しくなっている。ある出版社は単行本の刊行時期を本屋大賞のスケジュールに合わせる。同社の社員は「年末の1次投票までに書店員に読んでもらえるように、半年前の6月には書店員にゲラ刷りを配布。3カ月前をめどに本を刊行する」と明かす。書店員と作家をつなぐ「作家先生を囲む会」を主催する出版社もある。出版社の全額負担と会費制の会があり、書店員の参加の数にも大きな差が出る。中小出版社からは「会を開ける大手はいいが、できない社との差が開く」という声もあがる。作家の側も本屋大賞の影響力を無視できない。ある作家は刊行後、書店へのあいさつ回りに力を入れ、周囲からは「あまりにもあからさま過ぎる」という批判があがった。
(中略)
賞創設に関わった本屋大賞実行委員会理事の杉江由次さん(本の雑誌社)は「いろいろな批判はあるが、出版社の推薦に関係なく面白い本を選んでいる」と反論する。「我々の賞も直木賞への不満から始まった。不満がある人がまた新しい賞を作って出版業界全体が盛り上がればいい」創設時は30代だった委員も40代に。10人の書店員メンバーの多くが、店長や統括など責任ある立場になりつつある。経営が苦しい書店の店員数は減る一方、出版社から大量のゲラが届き、仕事量は増えた。「続ける難しさを実感している。それでもお客さんが喜んでくれる限り、頑張りたい」と杉江さんは話している。
 (後略)

こう来たので

帰ってきた炎の営業日誌 4月10日(水)
事前に取材されていたので本日掲載されることがわかっていた朝日新聞の本屋大賞の記事を読む。あれだけ時間を取り、一生懸命伝えたにも関わらず、「サイゾー」と変わらないレベルにがっかりする。
ただでさえ、本屋大賞を作ったばかりにゲラやらなにやらで書店員さんの仕事を増やしてしまったことに申し訳ない気持ちでいっぱいのところに、このような誤解と偏見に満ちた記事を全国紙に掲載されてしまい、書店員さんに迷惑をかけてしまったこと、どう謝っていいのかわからない。
地面に埋もれそうな気持ちのまま出社すると追い打ちをかけるようにつまらない取材の電話が立て続けに入り、暗黒な気分に陥る。

こうなって

(ニュースがわからん!)本屋大賞ってすごいの? 朝日新聞 2013/4/20
アウルさん 本屋大賞が今年で10年目を迎えたわね。歴史は浅いのにどうして注目されるの?
A 受賞作の大ヒットが確実だからだ。今回の百田尚樹「海賊とよばれた男」(上・下)も、受賞前の48万部から100万部に増えた。業界では「直木賞より売れる」と言われている。
ア えっ、直木賞より!
A 直木賞は約80年の歴史がある代表的な文学賞で、主に大衆文芸の本が対象だ。受賞作発表は大きなニュースになる。本屋大賞も小説本が対象だからよく比較されるけど、選び方は全然違う。
ア どう違うの?
A 直木賞は実質的に出版社の文芸春秋が運営している。予備選考はそこの編集者20~25人が話し合って5~7作を候補に選ぶ。最終選考はベテラン作家の選考委員約10人が何時間も議論して決定する。(中略)もう一度、投票があるよ。2次はノミネート本10作全部にコメントをつけなくてはいけない。その上で、ベスト3に順位を決めて投票する。
ア 10作すべてって、なんだか大変ね。
A 単なる人気投票にならないように、前回から厳しくした。今年の2次投票数は307人で、1次よりもぐんと少なかったよ。(後略)

フォロー入りました。
が、炎さんの怒りの炎がおさまったとは
あまり思えないわけですけれども。

2.流行作家氏の発言について

この件、以前書いたとき
固有名詞を伏せた意味が
なくなるわけですけど。

受賞作家に対して
態度保留な理由が
不明なままだと気持ち悪いな(自分が

と思ったんで、まとめてみました

ただ、本気で思うんですが
作家個人の主義主張と
作品の評価は別であるべき、でしょう。

だから、作品未読の時点では
受賞そのものはおめでたい、
ただ
どうやら自分とは考え方は違うっぽい、
と申し上げるに留めたく。