レイ・アレンの3ポイントを見ていて映画「ラストゲーム」を思い出した。というまことしやかな嘘
その日は朝、ついったー見てたら
謎ハッシュタグを発見しまして
Dear President Obama,Even Though You Have A Muslim Name,We Know You Love Jesus.Unite Father And Son.#FreeJakeShuttlesworthForGame7.We Await.
— Spike Lee (@SpikeLee) June 20, 2013
親愛なる大統領閣下。ファーストネームが
ムスリムのそれでいらっしゃることは存じ上げてますが、
同時にあなたがジーザスを敬しておられることも
わたしたちは承知しています。
父と息子の再会を祝福してくださいますよう。
んー? としばし考えてオラ、ひらめいた。
なんぞこのハッシュタグ #FreeJakeShuttlesworthForGame7 と思ったらレイ・アレン応援なんか。凝り過ぎじゃねw
— unpocketable (@unpocketable) June 20, 2013
そうかー、NBAファイナルかー。
とのんびり思っていたちょうどそのころ
スーパープレイがあったらしく
Ray Allen's AMAZING game-tying 3-pointer in Game ...
おお、あの時の若者がこんなおっさんになって。
と自分を棚にあげて
歳月の経過に遠い目をした私です。
He got Game Trailer - YouTube
以下、NBAでも有数のベテラン・プレイヤーとなった彼が
15年前にスクリーンで高校生を演じていた映画の
あらすじをwikipediaからコピペで紹介するよ。
リンカーン高校に通うジーザス・シャトルズワース(レイ・アレン)はここ最近イライラとする毎日を送っていた。彼は全米で一番のバスケットボール有望選手として将来を嘱望されていたのだが、学校の廊下を歩いても道を歩いても、誰もかれもが「大学は決めたのか」「NBAに入るのか」と訊いてくるからだった。ジーザス自身は一人でじっくりと考えたいと思っているのに、妹のメアリー(ゼルダ・ハリス)と2人で暮らすアパートにまで大学やNBAから勧誘の電話がかかってくる。彼自身だけではなく妹もその勧誘電話に辟易していた。
そんな折、6年前に母を殺した罪で服役中の父ジェイク・シャトルズワース(デンゼル・ワシントン)が突如戻ってきた。妹のメアリーには「知らない人間を家に入れるなと言っただろう」と怒鳴りつけ父を追い返し、少し前まで一緒に暮らしていた伯母夫婦(母の姉夫婦)を訪ね、従兄のコールマン・'ブッカー'・サイクス(ヒル・ハーパー)にメアリーを預けて伯母夫婦に「親父の奴がいきなり戻ってきた。何か聞いていないのか」と訊ねるが当然2人は何も知らず、義理の伯父(母の姉の夫)は「『ショーシャンクの空に』や『逃亡者』のように脱獄してきたのさ」と断じた。実はジェイクはアッティカ刑務所の所長から裏取引を持ち掛けられていたのだ。パーネル州知事はビッグ・ステート大学の卒業生で、今も母校のOBとして活躍しているのだが、ジーザスがビッグ・ステート大の奨学生になればジェイクの15年の刑期を大幅に短縮する、という内容だった。
ジーザスの恋人ララ・ボニーラ(ロザリオ・ドーソン)は違法だと知っていながら家族ぐるみで付き合いのあるスポーツエージェントに会うように勧め、高校を休んでテキサス大学の見学に訪れれば巨乳の女子学生2人がジーザスをベッドに誘い、義理の伯父は「今まで育ててやった恩を金で返せ」と金の無心…。大学かNBAを決める前に精神が参りそうな状況の中、少しずつジーザスは父と母と一緒に暮らした日々を思い出していった。
冒頭あげた「謎ハッシュタグ」とは、つまり
ジーザス・シャトルズワース(=レイ・アレン)の雄姿を
いまも服役中の父、ジェイク・シャトルズワース
に見せてやれ、と仮釈放を望むひとたち用の
共感表明のハッシュタグで
要するに
ニックス以外は敵! を表明しているスパイク・リーによる
ずいぶんまわりくどいレイ・アレン応援だった、というわけです。
……って間が抜けたタイミングで
こんなエントリ上げてるのは
井上雄彦せんせのツイートをさっき見かけて
ああ、と思ったから。
ドラフト指名されるのは、間違いなくそれまでの人生の何かが報われるような瞬間なのだろうな。そういえば自分の場合も、初めて漫画を投稿して数ヶ月後、編集部から電報が来たときが今のところいちばん嬉しかった瞬間かも。「あっち側」だった世界に道が通じた、と感じた瞬間。
— Inoue Takehiko (@inouetake) June 28, 2013
俳優ではない、素人青年なレイ・アレンが
映画「ラストゲーム」で表現するよう求められていたのは
ずいぶん複雑な感情だったよなあ
(もちろんいろいろなアラが目立つのは
バイオハザード前のジョヴォビッチと同じことですので
なまあたたかい目で見てやるべきですYO)
スパイク・リー監督作品としても
デンゼル・ワシントン主演作品としても
ひょっとしたら最良の傑作かもしれん、と
最初に見て思って以来
その思い込みが覆るのがイヤで(=小心者
再見してないぼくに代わって
みんな見るといいと思います。