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編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

風の谷のミノネズミと漱石「夢十夜」

映画 読書

ナウシカがテレビで放映されるたび、
無駄に思い出す自分に


さすがに嫌気がさしてきましたですじゃ。
その思いこみを供養するためのエントリーですじゃ。

で、貼れそうな画像はないんか。
と探すなかで(いや、なかったんですけどね)
ミノネズミって名前と
ヘビケラの、ほほー、あいつの幼生。
へー。
などということを、いまさら知った私ですが
ほら、腐海に迷い込んだアスベルが襲われるシーンに出て来る、
大群のアレ。アレがね、
漱石「夢十夜」の第十夜のシーンにインスパイアされてるよね。
ってかれこれ30年弱ずっと言ってるんですよ私。

ところへ豚が一匹鼻を鳴らして来た。庄太郎は仕方なしに、持っていた細い檳榔樹の洋杖で、豚の鼻頭を打った。豚はぐうと云いながら、ころりと引っ繰り返って、絶壁の下へ落ちて行った。庄太郎はほっと一息接いでいるとまた一匹の豚が大きな鼻を庄太郎に擦りつけに来た。庄太郎はやむをえずまた洋杖を振り上げた。豚はぐうと鳴いてまた真逆様に穴の底へ転げ込んだ。するとまた一匹あらわれた。この時庄太郎はふと気がついて、向うを見ると、遥の青草原の尽きる辺りから幾万匹か数え切れぬ豚が、群をなして一直線に、この絶壁の上に立っている庄太郎を目懸けて鼻を鳴らしてくる。庄太郎は心から恐縮した。けれども仕方がないから、近寄ってくる豚の鼻頭を、一つ一つ丁寧に檳榔樹の洋杖で打っていた。
青空文庫から)

……いや、それだけですけど。

でもこの「庄太郎は心から恐縮した」って一節、
いいよね。