編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

それこそ「家でやろう。」だっつーの


ひさびさに東京メトロ某ターミナル駅を利用したのですが
駅構内にモニターが設置されており
http://www.tokyometro.jp/news/2009/2009-34.html
中島義道(「うるさい日本の私」)もびっくりの大音量で
コマーシャル動画再生中。

電車が接近するたび構内放送を優先するため
無音になるようでしたが
電車が行き過ぎると、またCM。
ええ、つい電車やり過ごしてまで観察しちゃいました。
逃げ場のない屋外で耳に入ってくる「コマーシャルの音」の
まあなんと暴力的なこと。

鉄道事業社のビジネスを否定するつもりはありませんが
駅というのは一種「公共のスペース」だと思うんです。

携帯での通話はご遠慮ください。
とか
電車の中でのお化粧はご遠慮ください。
とか
東京メトロ自身もマナー広告を展開していますが
その発想は
「あなたがあなたの世界に入り込むのはいいけれど」
「ここはあなただけの世界ではない」
「私があなたを尊重する程度には、私をあなたも尊重しろや」
ということでしょう。

駅構内はワシのもんじゃ。そこで商売やって何が悪い?
と開き直るのは
マナー広告の精神にも反しているように思うのだがどうですか。

そういえば先日
某鉄道の車内(ドア上)動画として
かつて私が交渉したコンテンツが−文字通り−ひそかに
流れていることを発見したときには感動しました。
音をどう効果的に見せるか、というコンセプトで作られた元素材を
いかに“音無し”で成立させるか……苦心したんだよアレ!

「駅ホームでは国内最大規模となるデジタルサイネージ
他媒体と同じ素材で入稿できますよ、とかなんとか
そんなセールストークが繰り広げられているのでしょうか。
音声なしで訴求する素材を別途用意するぐらいの手間を惜しんでまで
げるべきモノとかコトなんて
そうそう無いんじゃないかね。