某市立図書館某社運営スタンスが浮き彫りにしちゃいそうな「本って買って読むものなの?」という問いについて
私には、BOOKOFF並みに
ウォッチするだけでも本を読んでるのと同じぐらい面白い
某市立図書館×某社コラボ案件
なので、上記ブログエントリを拝見して
コーフンしちゃった(うふ)のも
当然ではありますが、ちょっと落ち着くために
まず、私の認識を整理する時間をください。
某市立図書館の問題は複数あって
代表的なのが以下の3点。
1.指定管理者の決定プロセスに納得感が無い
2.そもそも某市行政トップの御方には
public servantの意識が欠落している
3.犬が犬好きな人かどうかを瞬時に見分ける嗅覚を持つのと同じで
本が好きな俺たちの目はごまかせない
指定管理者某社、おまえ別に
本が好きなわけじゃないだろ感
と箇条書きにしているだけでも
心が若干あらぶる次第ですので
某市を批判したい気分と
某市立図書館の指定管理業者たる某企業を批判したい気分
このふたつを混ぜると、話はややこしくなります。
某私企業の話に的を絞って考えたい。
彼らがその営利事業の一環として
某市以外の自治体に営業をかけていくこと自体は
「うちの商店街も××銀座って名前にしたらどうだ」
「うちの町にもゆるキャラを作ったらどうだ」
「うちの図書館もあそこに委託してかふぇを併設しよう」
云々な、顧客のメンタリティーこそがアレなわけで
だから
というような事例は、むしろ
某市長のような夾雑物が無いだけ
純粋に、某企業の手腕が問われる物件になるだろうから
注目したい、というスタンスで見守っているわけです。
さて、某企業が
図書館と称したカフェ併設の本屋さんにおいて
新装開店時に
話題図書を平積みして陳列しました。
(テロップ)4ヵ月後
冒頭で紹介したブログのエントリから類推するに
適正とは言い難い冊数の複本購入は
あくまでも開店資金から出ていた
「インテリアとしてのベストセラー」だった。
現在は、複本を購入しない方向に舵を切っている。
それって……それって!
ベストセラーの複本をあえて置かず「読みたければ買ってね導線」を図書館という名前のもとで営利企業が展開する、という状況が展開されているのだとしたら、それは版元的には歓迎すべき状況なわけですが。
— unpocketable (@unpocketable) November 23, 2013
図書館のくせに商売上手ではないか、という非難は、武士のくせに算盤上手とは、ってあれか、大野九郎兵衛を嫌うようなものか。
— unpocketable (@unpocketable) November 23, 2013
……だと思ったんですよ。
コーフンして日本語ヘンになってますけど。
この方向性もまた、
指定管理者としてのキャリア浅い企業ならではの
試行錯誤なのかもしれず
つまり一過性の状態なのかもしれませんが
・読みたいベストセラーが図書館エリアにない
・本屋エリアでは売ってる
即ち、図書館なら「タダで読める」のに
本を「買う」の、私?
という逡巡を、利用者の心中に生じさせる可能性を思うと
すてきやん。
としか言いようがないんですよ。
もちろんね
近隣ビジネスに対しての民業圧迫、という見方で図書館管理指定業者が非難されるストーリーは依然として残るわけですが。しかし某市図書館ネタは興味が尽きないですな。
— unpocketable (@unpocketable) November 23, 2013
いろいろな論点は残るので
一概に面白がってていいのか、という話もありますけど。
やー興味深い。