女子大生が大仏次郎という固有名詞を語っているだけで胸熱
30年前に非売品として少部数製作された
Album Jiro Osaragi
って写真集を持っている程度()には
筋金入りの大仏次郎ファンの私が
大仏次郎記念館のホームページを久々に見に行ったら、大仏次郎の生き方(大仏スピリット)に感動した女子大生4人が企画する社会課題解決インターンシップ。ってもーキラキラ☆語彙が舞い踊るコンテンツが目に入ってビビったので数分前の心の安寧をおじさんに返してください。
— unpocketable (@unpocketable) 2014, 2月 9
大仏次郎ファンとしてはありがたい企画だと思うわけですけど「大佛次郎記念館の活性化による若者の地域参画プロジェクト」ってそんな日本語、大仏次郎なら絶対使わない件 / “ヨコハマ ハコ入りムスメ プロジェクト |大佛次郎記念館の活性化…” http://t.co/fPj1oYKX1k
— unpocketable (@unpocketable) 2014, 2月 9
「若者の地域参画による大佛次郎記念館の活性化プロジェクト」と素直に言えばいいところを「大佛次郎記念館の活性化による若者の地域参画プロジェクト」ってねじ曲げちゃった発想が、ハコモノの典型であって、そこを越えないとせっかくの良い企画(=大仏次郎ファンにとって)が泣くよー
— unpocketable (@unpocketable) 2014, 2月 9
ってツイートしたのは事実ですけど
感謝の念を抱いているのは本当です。
ま、とはいうものの
大仏次郎ファンにとって非常に意義の高いこのプロジェクトが
いまひとつ浸透しない最大の理由は
・筋書きありきで「大佛スピリット」とか「次郎学」とか言ってる
・その薄っぺらさがバレないと思っている薄っぺらさ
にあるからではないか
大仏次郎が生涯を通じて書いてきたことって
そういうオトナの都合以上にたいせつなことがあるとしたら
それは
キミが本音の部分で感じる思いだよ
借り物のことばじゃ
人を動かすどころか
自分だって動かせないよ
それは自分だって分かってることだよね?
的なことで
「大佛スピリット」
が本当にあるんだとしたら
(11歳で「角兵衛獅子」に感動して
30数年経過している私が言うんだから
これは婉曲表現なんですけど)
まず、自分が思ってもいないことばの虚飾を剥がすのが
大仏次郎に対する礼儀の第一歩ではないか。
そう思いました。
繰り返しますが
明日をも知れぬ大仏次郎記念館の活性化
なんて
ほぼ意味の分からないであろう企画に
関わろうと思う、物好きな若者のことは
応援せざるをえません。
……さらに関係ないけど
アマゾンで大仏次郎で検索してたら
こんなケシカラン物件を発見しました。
何これ。
- 作者: 大仏次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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