BOOKOFF「2014年3月期 第2四半期決算説明会資料」 がアツい件
ぶくおふ第2四半期決算説明会資料に"創業より「定価の半額...105円」の大きく2つの価格帯で販売。点数ベースでは大半が「105円」で回転しているが、2つの価格帯の中間に適正価格が存在すると仮定"云々載ってて、商品の適正価格を調べる姿勢って業界初よ? と感嘆するカンタンな(ry
— unpocketable (@unpocketable) 2013, 11月 17
ブックオフの「適正価格を調べる実証実験」詳細は書かれてませんが、直営6店舗で定価の半額or105円の2択ロジックを変更して、前者を「半額より下げた値」で販売してみた。そしたら、売上額も売上点数もそっちの昨対比が増えた、と http://t.co/i0IelQopWk
— unpocketable (@unpocketable) 2013, 11月 17
再販制に守られて生き長らえてきた・つもりの出版業界ですが「製造元希望販売額」とプア充な俺たちの認める「適正価格」に差異が生じていて、それが「出版不況」の正体なんすよ、だから値付けロジックを変えない限り無理っす無理無理。という俺の持論を分かってくれてるのはぶくおふさんだけやで←
— unpocketable (@unpocketable) 2013, 11月 17
って連投した通りなのですけど
つまりコレ↓
いやー、繰り返しになりますけど
「適正価格を実験して調べてみるてすつ」
って出版業界広しといえど
初の試み・ですよこれ。
はー、感動した。
なお、前提にある彼らの危機感は
以下のスライドで表されています
これ見て思ったのは、
新刊書店における危機感って
「書店員の」声としては
ぼくたちの耳に届いてきた、と思うんです。
あるいは出版社についても同様。
「社員の」声は、たしかにあげられている。
だけど
社として、企業体として
「危機感を訴える」と、どうしても
Amazonガー。
自炊代行業者ガー。
不況ガー。
消費者の生活習慣ガー。
云々、自分でコントロールできないことのせい
にしがちじゃないですか。
でも、それ、違うよね。
状況の悪化を嘆くのはオフタイムでやれ。
あるいは「人として」やるなら、まあよし。
「企業の」採るべき態度は
現状を認識したうえで
じゃあ、どうするよ。
って手を打つこと、だと思うわけ。です。
その意味で、この決算説明会資料における
ブックオフ・コーポレーションの姿勢は
「コンテンツの適正価格を疑ってみる」
という、ここまで業界がやってこなかったテストを
パイロットとはいえ、やってみたという話なわけで
絶賛に値する。
んなわけで、いまから来月1日の
出版状況クロニクルを楽しみにしております、
現場からは以上です。
【蛇足】
ちなみに横道にそれますけど
こんな資料も。
読書離れなんてウソや、
みんな図書館使ってるし。
と、出版界正規軍の心情を逆撫でするような記述ですが
それよりこれ、
縦軸横軸の数値が違うグラフを並べてみた。
って情弱度チェックですよね、わかります。