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BOOKOFF「2014年3月期 第2四半期決算説明会資料」 がアツい件




って連投した通りなのですけど
つまりコレ↓
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いやー、繰り返しになりますけど
「適正価格を実験して調べてみるてすつ」
って出版業界広しといえど
初の試み・ですよこれ。
はー、感動した。

なお、前提にある彼らの危機感は
以下のスライドで表されています
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これ見て思ったのは、
新刊書店における危機感って
「書店員の」声としては
ぼくたちの耳に届いてきた、と思うんです。
あるいは出版社についても同様。
「社員の」声は、たしかにあげられている。

だけど
社として、企業体として
「危機感を訴える」と、どうしても
Amazonガー。
自炊代行業者ガー。
不況ガー。
消費者の生活習慣ガー。
云々、自分でコントロールできないことのせい
にしがちじゃないですか。

でも、それ、違うよね。
状況の悪化を嘆くのはオフタイムでやれ。
あるいは「人として」やるなら、まあよし。
「企業の」採るべき態度は
現状を認識したうえで
じゃあ、どうするよ。
って手を打つこと、だと思うわけ。です。

その意味で、この決算説明会資料における
ブックオフ・コーポレーションの姿勢は
「コンテンツの適正価格を疑ってみる」
という、ここまで業界がやってこなかったテストを
パイロットとはいえ、やってみたという話なわけで
絶賛に値する。

んなわけで、いまから来月1日の
出版状況クロニクルを楽しみにしております、
現場からは以上です。

【蛇足】
ちなみに横道にそれますけど
こんな資料も。
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読書離れなんてウソや、
みんな図書館使ってるし。

と、出版界正規軍の心情を逆撫でするような記述ですが
それよりこれ、
縦軸横軸の数値が違うグラフを並べてみた。
って情弱度チェックですよね、わかります。