編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

競馬クラスタとしてのアイデンティティーが問われている(キリッ


アメリカで放送されていた競馬ドラマが打ち切り、という。


繰り返しになりますが、ツイートしたとおり
個人的には打ち切りもやむなし、という感想。

動物愛護団体に言われるまでもなく
「現役競馬場で」
「元超一流ジョッキーや」
「元競走馬を」
キャスティングしたドラマ、というこのLuckという作品の
最大のボトルネックは
「あたかも真剣勝負であるかのような」シーンを再現するために
サラブレッドを出演させざるをえなかったことにあったと思っています。

コロッセオで血を流しながら戦う奴隷を見て狂喜したむかしむかしのひとのごとく
サラブレッドが命がけで走っている(と知りつつ)様子に惹かれる、罪深い競馬クラスタとしては
サラブレッドという生き物たちが
人造による種であるがゆえに負っている
繊細すぎる感性とか
あまりに脆い脚部とか
そうした本質に対して無自覚ではいられませんで
しかも、そうして自覚していることが免罪符になるわけでもない、
ということもわかってんだよんなこたー愛護団体様に言われなくてもね!
(ドラマのための疑似レースだからそんな真剣に走らなくていいんですよ、とか言っても馬の耳には届かないし)
(レースシーン収録後の事故とはいえ、撮影によるストレスが原因の事故だと思うの)

だからといって
「どうせ競馬は日陰者の娯楽なのさ」とスネる気にもなれず
そんな状況下で奇跡のように1クールだけ成立した、
Luckというドラマのことを覚えていようではないか。と思ったのでありました。