編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

十年一日あらめでたやな

同じようなニュースが
ほとんど十年の時をはさんできれいに並んでいることに気付いたので
これはちょっとメモっておきたい。

2012.10.17
日本出版者協議会(出版協)→アマゾンジャパン
・Amazon.Studentプログラムの
 10%ポイント還元特典の速やかな中止と
Amazon.co.jpの価格表示について
 再販対象書籍については
 「価格」ではなく「定価」と表示するよう申入れ

「10%という高率のポイントサービスが対抗上他の書店にも波及し、消耗戦となり、体力のない一般書店が倒産したり、値引きの原資が取次店、出版社に転嫁されたりして、最終的には定価の値上げにより読者が迷惑することになる」

2002.10.22
東京都書店商業組合立川支部→ヤマダ電機テックランド府中店
・ヤマダ電機が書籍雑誌を対象とするポイントカードにより
 5%還元を実施する値引行為を
 早急に中止するよう求める

「大企業が公正な競争秩序を無視して再販違反に当たる行為を行い、中小書店の経営を脅かすことは許されない」


私個人は、本は定価で売られていて
人は必ずそれを言うなりに買っている。
という幻想にしがみついていられる精神構造ってどうなん?
と思う者ですが
そこをおいても、このあたりの
「再販違反は許さない」論を口にする向きにー、
あのー、つまり、モノ申ーす(c)江頭2:50


「最終的に読者が迷惑する」とか
「中小書店の経営を脅かすことは許されない」とか
……腹わってナイよね?

本音は
俺が迷惑する」であり
俺の経営が脅かされるかも」ですよね?

ことばを飾って、なにかを隠そうとする人の
きれいなお口から出て来ることばで
ほいほい踊るほどのオヒトヨシは
さすがにもう21世紀の日本には現存しないですよ?

人を糾弾するなら
その矢が還ってきたときどうふるまうか、
そこまで考えたほうが、いいです。