編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

This Is What We Find■クラウドファンディングのデファクトスタンダードがああなってるワケ

クラウドファンディングということばにまつわる浮ついた感も
最近は沈静化しましたね。

というなか
クラウドにファンディングを求めつつ
いわゆる既存のクラウドファンディングに乗っていない、
という意味で興味深い話が目についたのですが。


これを見たときの私は

・まず、6月15日になって
 「今月中によろしくな」と言われたときの顔になりまして
・次いで、微妙に(本当に微妙な・個人の感想です・けど)
 目的の高尚さは手法の稚拙さを覆う、
 というニホヒがしませんか sniff と
 空耳、空目ならぬ空鼻をして
・最後に、Kickstarterが確立したスタンダードは
 よくできてるんだなあ、と思っていました。ら

折も折、イアン・デュリーの娘が

パパが音楽の道に進む前に残した絵画作品で個展を開きたいの☆
といっている事案が。

なるほど
本場ではこういう書き方をするのか、
サイト設計が上手いな、
と思った点を挙げてみます。

・まず「誰が」ファンドを求めているか、を明示し
・次に「私ひとりじゃないの、チームでやってるの」と言い
・さらに出資を求める対象(この場合はイアンの画業)について
 第三者の評価を掲載することで
 出資者に安心感を与える
・出資してくれたら……アゲちゃう。というpledgeは
 (梅)あなたを個人として認識するわ
 (竹)あなたと一緒に時間を過ごすわ
 (松)あなたのこと、これからもずっと忘れないわ
 三段階になっている

日本版Kickstarterと称されているCAMPFIREについては

一回チラっと書いたんですが
サイトの外形は引き継いでいるものの
理念・のようなものは
プロジェクトを立てる個人にゆだねられていて

ある意味では不親切
ある意味では能力次第
なのね。と
今回、個人的に興味の持てるKickstarterプロジェクトに
初めて接したことで、ようやく理解しました。

……なんでこんなことを書いてるかといえば
クラウドファンディングに上げることで
企画が第三者的にどの程度の価値があるか
(あるいは無いのか)を諮ろう。
といっている案件が手近にあるから、なので

そのときのためのメモですメモ。

蛇足
・イアンの個展がサクセスする気があまりしない件……