US老舗電子書籍サイトの閉店がらがら報に思う
B&N shuts down the pioneering Fictionwise digital bookstores
という記事を見かけたので
メモ代わりのエントリです。
・老舗電子書籍サイト、Fictionwiseが
2012年12月4日にサービス終了
・バーンズ&ノーブルに買収された時点で
なんとなくこうなるってみんな予想してた(ω)
・どのぐらい老舗かっていうと2002年に
図書館で電子書籍を貸し出す機能を
実装してたぐらい
・ちなみにここのファイル形式は
.prcとか.mobi
・基本的にファイルを
ローカルにダウンロードして
ユーザーが利用する態様
・サイトクローズまでに、利用者は
1)購入した電子書籍ファイルをダウンロード
2)B&Nの電子書籍事業
基盤プラットフォームである、
Nookに同じタイトルを移行して利用
のどっちか(あるいは両方)を
推奨されてます
なお、Nookがサポートする
電子書籍フォーマットは
ePubのみなので
当然のように、Fictionwiseで買ったけど
Nookには無いタイトル、
というのもあるわけですが
FAQサイトによると
BN.com is working with publishers to convert your content should you wish to transfer your Fictionwise Websites Bookshelf to a NOOK Library at BN.com.
ニュアンスとしては
版元に交渉するしー。
でも念のためローカルに保存しといてよねー。
みたいな?
……というような、一連の流れは
Kindleのフォーラムにも
RIP Fictionwise(Fictionwise死亡のお知らせ)
というスレッドとして立てられていて、
概して好意的に迎えられている模様。
つまり、電子書籍プラットフォームの尊厳死
の理想形として、このプロセスは
Fictionwiseの名前とともに
語り継がれていくことになるんでしょうか。
もちろん
日本では
某社の某プラットフォームの
クロージングにまつわるドタバタという、
この対極のような
ドイヒー事例があったばかりですが
それって
企業としてとくに珍しいことではないわけで
ぜんぜん他人事ではありませんからね。
「事業おくりびと」事業
の重要性をあらためて認識した次第です。