編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

いまさらだけど書店と酒店は似てる


基本が家飲みの私ですが
お酒の銘柄を自覚的に選ぶようになったのは
そんなに古い話でもなく
でも気付けば「行きつけの酒販店」は5〜6軒あって
なかには車で40分ぐらいかけて行くところも。


フェア台で独自色を出すのはいうまでもなく
取次経由ではない商品を
生産者との直取引で実現させたり
手をかければかけるだけ、小売店としての個性が出せるぶん
酒店界隈は
いまがまさに百花繚乱なんでは、と素人なりに感じることができて
すっげーおもしろいんですのよ。


今日もそんな酒店の1軒へ午前中から出かけ
(日本酒の)古酒を手に入れてほくほく顔だったのですが
商品といっしょに
その酒店が主催するイベントのフライヤーもいただきました。


・蔵元を招いて
・エンドユーザーからは2000円〜ぐらいの参加費用をいただいて
・「楽しむ会」を酒店がプロデュース
みなさまお誘い合わせのうえぜひご来場を、云々。


そういえばこういう催しは書店でもやってますね。
おお、いっそ書店と酒店を比較してみようか。
とおもむろにエクセルを起動させてみたんですが

縦の列に「書店」「酒店」と入れて
行には
「特色ある品揃え」可・不可
「生産者と直結した仕入れで他店との差別化」可・不可
SNS発信」済・未
「同業他社との連携」済・未
「手作りPOP、フライヤー」済・未
「明日を憂える人材」多・少
「小売主導のお祭り」有・無
とかなんとか、入力してみたんですけど

基本「似てるよね」という頭で書き出してるから、
ということもあるのでしょうが
「似てる」以外の何かを思いつきそうにもないぞ!
という予感がひしひしとしましたもので
黙ってファイルは消しておきました。


まあたとえば
Ustreamやらtwitterやら、SNSでの発信は
酒店より書店のほうが一日の長があるようですし
ジュンクがニコ動に公式チャンネル開設するのも楽しみですね)
本屋大賞のような横断的大盛り上がりが
酒店業界にあるかというと、寡聞にして知りませず。


ただ、商品供給者の「版元」と「蔵元」を比べると
どうも後者のほうが概してチャレンジングで
それが小売の熱意と相乗効果を生んでいるんじゃないか、
出版界隈が低調だとするならその責任の一半は
ぐずらぐずらしている版元のおまえら! ちょっと来い!
(いや、そりゃミクロに見れば反論は可能なんですよ、だけど
「業界トータル」で見たときにはどうか、というとね?)
あれー。
お酒おいしく飲んでたはずなのにー。
おかしーねー。ふふ。
おっけー(まさかの2回連続ローラ頼みオチ