編集者が編集するのは本だけじゃない! ○○もだ!

ウェブも電子書籍もDVDもCDも編集しちゃうよでもいちばん仕事多いのはけっきょく紙

シンポジウム「私たちが世に届けたい物語」報告(但し第1部のみ)

というわけで、個人的なメモ。シンポジウム「私たちが世に届けたい物語」 http://tinyurl.com/359omyp 第1部のみですが、行ってきました。

開場13:30開始14:00のはずがいまだにダラっと始まる気配のない会場…… @Lingualina 姐さんに教えてもらってきた日本財団主宰イベントなう。


posted at 14:09:11

シンポジウム「変わる?変わらない?編集者の仕事」……大変です。開始後40分でようやくパネリストの紹介が終わったところです。


posted at 14:48:06

とツイートしたように、一貫して「誠実であろうとするあまりコナレない仕事っぷり」が、トータルで残念な印象を残した第1部ではあった。とざっくりまとめ。

日本と欧米における編集者キャリアの重ね方の違い、新人作家の発掘法、という話題に続けて日本に未だ少ないリテラリーエージェントについて、暴露したいことがあれば。という無茶ブリに壇上のソウソウたる編集者各位が一斉にキョドるなどw


posted at 14:51:36

電子書籍時代の編集者の果たす役割はどう変わるか。というキャッチーなネタが投下されるも、んー。想像を超えておお、てな話はなかなか無いもんだなあ。ちなみにジョン・フリーマン君の電子書籍には懐疑的、という発言が好意的な空気で迎えられている会場です。


posted at 15:40:59

パネラーとして出席していたのはニューヨーカー、グランタという英、米を代表する文芸誌の責任者であったりペンギングループやランダムハウスの出版部門長的なひとであったり、おおざっぱにくくれば「欧米の一流編集者」。

形而上的な話にはほぼ興味を持てない私としても今回モデレータを務められた松家氏が都度、具体例でアプローチしよう/してもらおうとする姿勢は非常にありがたかったのですが、いかんせん90分の枠でスタート15分遅延、40分自己紹介に費やす・というペース配分の乱れが最後まで響いて、深いところまで議論は進まなかった印象。
その意味でも、皮肉にもほどがあるのですが

著作権管理分野で作家の代わりに戦ってくれる、芥川賞取ってからのありかたについて相談に乗ってくれる、そんなフリーのエージェントがもしいれば勿論素晴らしいことなのだが。という出だしでナイスなまとめに続くのかと思いきや、正反対の方向に話を持っていかれた某新聞社文芸なんとか長にギャフン。


posted at 15:55:06

このあたりがいちばん印象深かったですね。ツイートではボカしてますが、つまり「フリーランス<会社員」というそれなんてポジショントーク、しかも無自覚。Hey、you、幸せかーい? と心中シャウトせざるをえませんでした。

しかし純文学クラスタに包囲されたときの心理的アウェー感ぱねェっす。と久々に思った今日。お、おうとも、俺が今日持ってる文庫は半村良の「たそがれ酒場」だともさ。


posted at 18:27:00

ま、そんなこんなだったとはいえ、「肉声を聞きにいく」という目的は達せたこと、自分が編集した電子書籍オリジナルタイトルについてのエージェント的稼動の現実性についてあらためて考える時間を(話を聞き流しながら)とれたこと、などは収穫でありました。